3代目が100年企業を創る。徳島から千葉、そして世界へ挑む「2代目」の覚悟

3代目が100年企業を創る。
徳島から千葉、そして世界へ挑む「2代目」の覚悟
鍬田: 庄野さん、本日はよろしくお願いします。今、徳島にいらっしゃるんですよね?千葉のチャプター(BNI)でも活動されていると伺いました。
庄野: はい、よろしくお願いします。千葉のリージョンにも所属して3年目になります。現在は徳島を拠点にしつつ、
私自身、大阪万博の年に両親が立ち上げた「株式会社小野章夫商店」を継いだ2代目ですから。
「カオス」だった家業、そして経営理念との出会い
鍬田: 創業56年!素晴らしい歴史ですね。当初はどのようなお仕事だったんですか?
庄野: 始まりはブロック工場でした。コンクリートブロックの製造から工事まで一貫して行う体制で、高度成長期の波に乗った形です。その後、エクステリア全般、そして私が1992年に東京から戻ってからリフォーム事業を立ち上げました。
鍬田: 順風満帆だったのでしょうか?
庄野: いえ、戻った当時はまさに「カオス」でした。2010年に経営理念を確立するまでは、社員が二分して対立するなど、まさにドブの底のような時代もありました。でも、経営理念をベースに経営指針発表会を毎年継続してきたことで、今では私がいなくても社員が主体的に動く組織に成長してくれました。
鍬田: 社員さんが育っているのは大きな強みですね。
庄野: 本当に感謝しています。2013年からは10年連続で新卒採用もできていて、若い子たちの成長のおかげで、私は現場を離れて新しい一歩を踏み出せています。
千葉を拠点に、成田からマレーシアへ
鍬田: 新しい一歩といえば、千葉での拠点作りや海外進出も考えていらっしゃるとか。
庄野: はい。実は5年後にはマレーシアに出たいと考えています。なぜ千葉なのかとよく聞かれますが、成田空港に近いことが大きな理由の一つです。海外への足がかりとして、成田に近い場所に拠点を設ける準備を進めています。
鍬田: 徳島から千葉、そして世界へ。非常にダイナミックですね!
庄野: もちろん国内の仕事も固めていきます。現在は徳島、兵庫、香川だけでなく、千葉でも公共工事の入札資格を取り、案件を広げていく計画です。広い視野を持っていないと、これからの変化に飲み込まれてしまうという危機感もあります。
100年企業へのバトンタッチ
鍬田: 経営者として大切にされている「あり方」はありますか?
庄野: 一番は「相手の話をよく聴くこと(傾聴)」ですね。社内でも『7つの習慣』をカリキュラムとして取り入れ、まずは相手を理解することの大切さを共有しています。
鍬田: 日本の精神性についても、動画で語られていましたね。
庄野: はい。「八百万(やおよろず)のものに命があり、そこに敬意を払う」という日本の良さは、世界に伝えたい価値だと思っています。
鍬田: 最後に、これからの目標を教えてください。
庄野: 娘が結婚することになりまして。「娘婿に継いでもらえるような魅力的な会社にすること」が今の大きな目標です。今の仕事を辞めてでも跡を継ぎたいと思ってもらえるような、そんな100年企業への架け橋になりたいですね。
鍬田: 庄野さんの想い、しっかり伺いました。本日はありがとうございました!
<時代に合わせてイノベーションポイント>
「カオスだった会社」が理念経営で生まれ変わった
- 「社員が対立する会社から、自走する組織へ」経営理念策定前の苦悩。毎年の経営指針発表会。 社員主体の組織への変革。 10年連続新卒採用という成果が生まれました。
徳島から世界へ──マレーシア進出への挑戦
- 「地方企業でも世界を目指せる」千葉・成田を拠点にする理由、5年後の海外展開構想、公共工事・海外事業を見据えた成長戦略
次の100年へ──会社を継ぎたくなる企業をつくる
- 娘婿が継ぎたくなる会社を目指す」
後継者づくりへの考え、100年企業へのバトンタッチ、「会社を残す」ではなく「継ぎたい会社を創る」という経営哲学
徳島県小松島市横須町9-28
tel. 0885-32-2349



この記事を書いた人:鍬田 和彦(くわた かずひこ)
3RD 編集長 / ブランドプロデューサー / M&Aバリューアップディレクター
企業のブランド価値向上を専門とし、デザイン・ブランディング・マーケティング・M&Aを掛け合わせた企業成長支援を行う。
「100年企業は日本の宝」という想いのもと、次世代へ事業を受け継ぐ経営者や、3代目・4代目の挑戦を取材・発信するWEBメディア「3RD」を運営。企業の歴史や理念だけでなく、その先にある未来へのビジョンを伝えることを使命としている。

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